看護部

理念
医療における「やさしさ」と「思いやり」について看護を通じて追及し、実践します。
常に患者さまの立場にたち、患者さまのQOLの維持・向上を共に考え、機能回復と潜在能力を引き出すための環境を整えます。
保健・医療・福祉との連携を強化するとともに、専門知識・技術を提供し地域医療に貢献します。
- 患者さま一人一人の人格を尊重し、可能な限り自律して生活できるよう支援します。
- 安心・安全に治療が行なえるよう、患者さまの意思決定を尊重し、計画・援助します。
- 整形外科専門病院として看護の専門知識・技術の向上に努め、地域社会に貢献します。
- 専門職業人としての自覚を高め、看護の水準を高めるよう、常に自己の研鑽に努めます。
概要
看護部目標
- 患者サービスの向上
- 思いやりのある言葉づかいに配慮し、患者・家族への対応ができる
- 多職種との連携を図り、質の高い看護を提供する
- 治療・退院後の生活に対して理解できるよう適切な助言をおこなう
- 安全安心な医療の推進
- 各委員会において安全に治療ができるよう改善・実施・評価を行う
- 組織全体で協働し、個別性に配慮し事故防止対策を行う
- 個々の体調管理に留意し、感染防止に努める
- 整形外科専門病院看護師としての知識・技術の向上
- 専門知識、技術の向上に努め、医療の現場に還元する
- クリニカルパス、リハビリプロトコルを理解し、専門性を発揮する
- 研修への参加・勉強会開催を通して、人材育成を行う
- 病院経営への参画
- 医療の変化に対応し、各職種間との連携をはかりながら入退院調整を行う
- 職員一人一人がコスト削減に向けて意識をもち取り組む
看護体制
病棟部門
一般病棟 81床(2階29床、3階52床)
看護配置 | 10:1 |
---|---|
夜勤体制 | 2交替制 |
看護方式 | チームナーシング |
看護記録 | フォーカスチャーティング |
一般病棟では急性期疾患の患者様を対象とし主に、一般外傷、変性疾患、スポーツ外傷など周術期、リハビリ期の看護を行っています。保存、手術治療ともに安全、安楽な入院生活が送れるよう、治療計画をもとに経過に応じた看護の提供を心掛けています。理学療法士・作業療法士とも協力し、病棟でもできるリハビリを取り入れています。
地域包括ケア病棟 29床(2階)
看護配置 | 13:1 |
---|---|
看護助手配置 | 25:1 |
夜勤体制 | 2交替制 |
看護方式 | チームナーシング、受け持ち制 |
看護記録 | フォーカスチャーティング |
地域包括ケア病棟では継続治療を必要とする患者様の在宅復帰に向けて行う支援を看護師の大きな役割と考えています。総合的なコーディネーター役を担い、ソーシャルワーカーと共に退院調整の中心となって医師や理学療法士・作業療法士などの他職種との連携を図り、患者様の在宅復帰をめざしています。
- 患者様と家族が考る退院をイメージして、具体的な日常生活環境を視野にいれ相談し計画的なケアを提供します。
- 最終ゴール・目的に向け、患者様や家族を中心とし医療スタッフが共有し、指導・ケアを実施します。
外来部門
外来スタッフ一同、明るく笑顔で対応し、患者様が安心して診療を受けられるよう看護の提供を心掛けています。平日は平均300名前後の外来患者様が来院されており、日によっては350名ほどになることがあります。急患にも対応していることから待ち時間が長くなることがあります。わからないこと、お困りのことがありましたら遠慮なく声をかけてください。
手術部門
手術室は2部屋あり、年間1,500例以上の手術を行っています。現在はスタッフ10名で安全で迅速な手術をモットーに執刀医や麻酔科医と連携し、チーム医療を推進しています。手術を受けることは患者様にとって未知で不安なものです。その漠然とした不安を理解し、患者様が安心して手術を受けられるように術前訪問(休日入院、外来手術を除く)を行っています。術前訪問では、患者さまの病室に出向き手術を受けるまでの流れを説明し疑問にお答えしています。手術室では安全でより良い周術期看護を提供するため学会や院外研修などにも積極的に参加したり、実際に器械を使用した勉強会をするなど、知識・技術を獲得し成長できるように努めています。
院内委員会
めざす看護
医療における“やさしさ”や“思いやり”について
看護を通し問いつづけ、実践できる看護師を育成する。
- 看護部
- 看護の質の維持・向上
- 科長・主任会
- 看護部年間計画
科長・主任会
毎月2回各部署の科長主任により業務に関する事、事故防止に向けての話し合いを行っています。
日々の看護業務の中で、患者様からの意見など改善する内容や伝達事項を各部署スタッフへの周知徹底をおこなうよう活動しています。また研修案内の伝達、新入職員に関しての案内や、人材育成、事故防止対策、働きやすい看護部づくりについてなど、他様々な問題について検討し、より良い看護部にするための話し合いを常に行っています。
教育委員会
院内の研修企画、運営を中心に活動しています。また外部での研修参加について、科長主任会からの案内など各部署へ伝達し積極的に参加するよう活動しています。また年一度の院内看護研究発表会の企画運営を行っています。専門書の管理を行っています。
褥瘡対策委員会
褥瘡対策委員会では、毎月各部署の褥瘡発生状況や状態を把握し、改善に向けたより良い対策を検討しています。褥瘡予防のための対策や道具の使用方法などを統一し、職員に周知しています。年に数回ほど褥瘡予防の勉強会を企画し、予防への意識を高めてもらうよう努めています。日々の業務では、委員が中心となり褥瘡対策計画書の作成なども行っています。
記録監査、記録委員会
当院の看護記録はフォーカスチャーティングを使用しています。記録監査委員会では、年に数回無作為に抽出した看護記録を監査し、各部署に結果を伝え、記録の質の向上に努めています。また、看護記録委員会の運営をサポートする役割も担っています。
看護記録委員会では毎年新入職員を対象にフォーカスチャーティングの院内勉強会を企画し、日々の業務内でも看護記録についてのアドバイスを行うなど、看護記録の充実に向けて取り組んでいます。
クリニカルパス委員会
入院・手術・退院と予定が見えるスケジュールにより、患者様が安心して治療を受けられるように情報を共有したチーム医療を目指しています。
業務委員会
医薬品事故防止対策委員会
毎月薬剤師とともに事故防止策の検討をしています。
配薬に関するマニュアル作成や、持参薬に関する他院への依頼、家族への協力依頼についてなど、患者様にとって入院生活中に不足の無いように検討し各部署へ伝達をしています。多種類の薬剤を採用しているため、日々事故防止に努めています。
感染対策委員会
患者様及び職員の感染予防の実施として、現場で対応するにあたり、わかりやすいアドバイスを行い、感染症発生時の迅速な対応を目指した勉強会を行っていきます。
- 各部署委員によるマニュアルを活用できるようなツールとし定期的に改正
- 感染だよりの発行(1~2回/月)や、ポスターを作成し掲示する
- 全職員対象で標語を募集し、年末に表彰式を行う。
転倒転落事故防止委員会
月1回理学療法士とともに開催しています。アクシデント、インシデント報告事例のケースカンファレンスを行い、再発防止策の検討をしてます。
事故防止の為に院内パトロール、点検を行い、ポスターや新聞の発行による啓発活動をしています。事故防止マニュアルを作成し周知を図っています。
研修活動
ふれあい看護体験
毎年5月、札幌市内の高校生を対象に将来看護師を希望される学生さんを迎え、一日看護体験を行います。
実際の看護師の仕事についての説明の後、患者様と接し日常生活援助を見学します。
昼食は病院食を試食し、管理栄養士からの説明をうけます。
体験終了後は担当看護師とともに今後の進路についてのアドバイスを受けたり、疑問点など交流をおこなう機会をもち、緊張から始まった体験が帰るころには笑顔がこぼれ、後日には学校より学生さんからの看護体験で学び、感じたことがかかれた文章が届きます。私たちと同じ道を目指したいと思う学生さんの思いに対し、一日の体験を将来の進路に役立ててもらえるよう、今後も継続していきたい活動の一つであります。
基本方針
患者様ごとの症状や状態に合わせた、専門性の高い治療を提供します
- 入院患者様には、365日リハビリテーションを提供します。
- 術後の早期離床、早期日常生活動作獲得を目指し、術後すぐからリハビリテーションを開始します。
- 具体的には、徒手療法(マニュアルセラピー)、エクササイズセラピー(スポーツリハビリテーション)、認知運動療法、各種物理療法などを駆使して、アプローチを行います。
- 各種手術後の入院リハビリテーションのみならず、その後の外来フォローも行います。また、外来患者に対して、保存治療としてのリハビリテーションも行っています。
- リハビリスタッフ(理学療法士・作業療法士・鍼灸師)は、定期的に科内、院内で勉強会を開催し、知識・技術の向上と共有に努めています。また、積極的に学会発表や勉強会・講習会に参加し、最新の技術・知識の研鑽に努めています。
リハビリ室紹介

物理療法ゾーン
ここでは物理療法として、主に温熱療法、電気治療、牽引治療を行っています。

作業療法ゾーン
テーブルなどの上で行う作業や、座っての治療などを行うスペースです。主に作業療法士が治療に当たります。

治療ベッドゾーン
主に理学療法士や作業療法士が、マンツーマンで運動療法を行います。
運動療法は徒手療法を中心とした治療となります。

歩行練習ゾーン
歩行練習や各種トレーニングを行ったりするスペースです。奥の壁は鏡張りで、歩き方をチェックしたりできます。

自主トレゾーン
自主トレーニングを主に行うスペースです。右側の仕切りのあるところでは、着替えることも出来ます。
放射線科

MRIについて
MRIとは(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)の略称です。
磁石と電波を利用して、人体の様々な断面を撮像する検査ですので、放射線被爆は一切ございません。
当院では、SIGNA Creator(GE)1.5テスラが稼動しております。検査時間は部位等により異なりますが20~30分程度で、撮影台に横になっているだけで息を止めたり体の向きを変えたりすることなく、いろいろな方向から画像を得ることが出来ます。
検査における注意点
下記の項目に該当される方はMRI検査ができない、またはできない可能性がありますので担当医とよくご相談ください。
- 心臓ペースメーカーや人工内耳等を装着している方。
- 磁性体(鉄など)または、材質のわからない金属等が体内にある方。
- 妊婦または妊娠している可能性のある方。
- 患者さまには同意書をよく読んで記載していただき、より安全に検査を進められるよう、ご協力をお願いします。

CTについて
当院は高速マルチ・ヘリカルCTスキャナ(TOSHIBA)を導入しております。
この装置はマルチ・スライス技術を搭載しておりますので、検査時間は5分程度で終了します。整形外科領域における骨の撮影はコンピュータ処理することにより、さまざまな方向からの断面画像及び立体像(3D)が鮮明に得られます。

骨密度(骨塩)検査について
当院の骨塩定量測定装置は二重X線エネルギー吸収法(DXA法)Discovery Ci(HOLOGIC製)で高精度・低被爆線量など骨粗鬆症の診断に用いられる信頼性の高い装置です。
標準では、腰椎・大腿骨(片方)で検査時間は5分程度で終了します。
医療相談室
病気になると不安や、分からないことばかり…
こんな時どうしたらいいの…こんな時誰に聞いたらいいの?

そんな時は1人で悩みを抱え込まないで、医療相談係にお声をかけてください。安心して療養生活を送れるように、みなさんと一緒に考え、問題解決に向けてお手伝いをしております。相談内容についての秘密は厳守します。お気軽にご相談ください。
医療相談室の概要

相談受付時間
月曜~金曜 | 9:00~12:00 |
---|---|
13:00~17:00 |
医療相談係
平野 裕子