じつはとっても怖い「足首の捻挫」について
理学療法士の小林です。今回はスポーツをしたことがある人なら一度は経験したことがあるかもしれない「足首の捻挫」についてお話します。
足首の捻挫はスポーツ中に発生する怪我において最も多い怪我の一つとされています。私も学生時代に何度か捻挫の経験があるのですが、次の日には痛いながらも練習をしていましたね…
理学療法士となった今では、足首の捻挫について調べれば調べるほどに放置するのは絶対に良くないと感じるため、その理由を以下に述べていきますね。
初めて足首の捻挫をした後に、適切な処置をしないまま放置すると、40%の人が慢性足関節不安定症(Chronic Ankle Instability:CAI)という状態に陥ると言われています。
簡単に説明しますと、初めて捻挫した人の40%が、捻挫したことで足首の靭帯が伸びてしまい、靭帯が伸びてしまったことで不安定性が生まれ、再び捻挫を繰り返してしまう状態になってしまうということです。
このような状態に陥ることによって、いつまで経っても痛みや腫れがひかず、思うようなパフォーマンスが発揮できない、足首をかばうことで膝の靭帯損傷などさらなる大怪我につながってしまう可能性もあります。
そのため、初めて捻挫をした人はそのまま放置せず、RICE処置(最近ではPEACE & LOVEに変更になっています、その解説もまたいつかの機会に…)を行った後(図参照)に必ずお近くの医療機関を受診することをお勧めします。
当院では、スポーツをしている人でも、していない人でも足首の捻挫後のリハビリをおこなっていますので、気になる方はぜひ一度当院まで足を運んでいただけたらと思います。
(図.RICE処置について)
小林実晃