膝・スポーツ整形

スポーツ障害・外傷に対する専門的診療を行うスポーツ外来を開設しました。担当医師はこれまでナショナルチームドクターとしてトップアスリートをサポートしてきた豊富な経験を有する鈴木智之診療部長です。

専門トレーニングを受けた理学療法士と密に連携し高いレベルの治療だけでなくケガをしない身体を作ることを目標とし、スポーツ障害の予防やパフォーマンス向上に勤めます。

未だ認定者数の少ない「関節鏡技術認定医」による関節鏡などを利用した小侵襲手術により、早期かつ確実な治癒を目指しています。特にひざ前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい, ACL)の手術治療は世界的に有名な前十字靭帯再建術の権威でもある史野根生先生に師事し、大阪大学特任研究員を経て現在も札幌医大教室においてスポーツ・膝関節の臨床指導、研究に従事しています。

前十字靭帯(ACL)再建術

  • 自身の腱を元々の前十字靭帯を模倣して正常解剖通りに移植します。移植する腱はハムストリング(太ももの裏)、膝蓋腱や大腿四頭筋(太ももの前)等を選択します。
  • 膝蓋腱の両端の骨を長方形に作成する方法は競技への早期復帰に優れ第一選択としています。
  • 前十字靭帯断裂のおよそ40%に合併する半月板損傷のうちほとんどの症例を同時に縫合・修復を行っています。
  • 早期に競技に復帰したいトップ選手や、手術を受けたが不安定感が消えない・既に変形性ひざ関節症を合併している・受傷を繰り返しているといった複雑な症状を有する患者さんが全道から集まります。
  平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
前十字靭帯再建術 54(14) 68(8) 89(14) 109(24) 90(16)

※同一術者の執刀数@多施設。()内再々建術:他施設の術後再断裂に対する再建術

関節鏡による半月板修復術

  • 半月板は線維軟骨と呼ばれるコラーゲン線維からり血行が乏しい組織であることから、自己修復能力が非常に低いことが知られています。したがって以前は、損傷した半月板を切除することが主な治療法とされていましたが、半月板切除後に長期間経過観察すると必ず関節軟骨が傷むことから、現在では温存を目的とした治療が重要視されています。
  • 私たちは、従来縫合術が困難と言われていた複雑な損傷半月板(横断裂・水平断裂・円板状半月損傷)に対しても、治癒反応を促進させる工夫や縫合糸・縫合方法を工夫することで、可能な限り半月板を修復しています。
  • 手術の適応は年齢、断裂形態など総合的に判定されます。手術をしない方法、また修復術後のリハビリテーションを研究しています。
  平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
関節鏡視下半月板修復術 53(23) 78(41) 96(50) 82(41) 78(32)

※同一術者、多施設。骨きり術などの併用手術を除く( ):半月板単独損傷

膝蓋骨脱臼の治療

  • 内側膝蓋大腿靭帯再建術(+外側支帯解離術)
  • 内側膝蓋大腿靱帯(MPFL)は、膝蓋骨内側組織の第1制御機構であること、膝蓋骨脱臼時にこの靭帯が90-100%損傷をうけることなどが、判明し膝蓋骨脱臼における最も重要な因子として認識されるに至りました。よって膝蓋骨脱臼では損傷した内側膝蓋大腿靭帯を再建します。
  • 複数回手術後や難治性の習慣性膝蓋骨脱臼症例等の複雑な症例が全道から紹介されています。
  平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
内側膝蓋大腿靭帯再建術 17 18 24 16 23

※同一術者 多施設

自家培養軟骨移植術(患者さん自身の軟骨細胞を移植する手術)

患者さまご自身の軟骨から取り出した軟骨細胞を培養して作られた「自家培養軟骨」を外傷性軟骨欠損症や離断性骨軟骨炎によってひざ関節の軟骨がかけたところに移植します。

手術適応に関しては変形性ひざ関節症は適応になりません。主治医と相談しましょう。

高位脛骨骨きり術(人工関節を使わず、ひざを温存する手術)

変形性ひざ関節症のひざを治して痛みを取る「ひざ骨切り術=knee osteotomy」の第一人者の竹内良平先生に師事し、同研究会の世話人として北海道にその治療の普及のための活動を行っています。曲がった脚はまっすぐになり消失した関節軟骨は元々の軟骨ではありませんが一部再生し痛みが取れます。

  平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度
骨切り術 34 42 13 21 31

※同一術者 多施設

手の外科

手の外科は整形外科の中でも、上肢全般(特に手疾患など)の様々な疾患・外傷を扱う分野です。

手の外科学会より認定される手の外科専門医は、上肢(特に手指)の重要性を十分に理解し、治療ができることで、手の外科学会より認められ、認定されています。

当院には2名の手の外科専門医がいます。

当院では開業以来、札幌医大整形外科との治療連携を経て、平成15年より日本手の外科学会の研修基幹施設となり、年間400例ほどの手の外科手術を施行しています。

  • 手指、上肢の外傷、変形の矯正
  • 失われた手指運動機能の再建
  • 神経損傷、腫瘍 など

低侵襲(ていしんしゅう)人工ひざ関節手術

  • 熟練した専門医が行います。
  • 長期間しっかり安定したひざ関節を獲得できるようにします。
  • 術後の傷や痛みが少なく、よく屈曲する手法を取り入れています。
  • 術直後の疼痛が少なく早期からリハビリテーションを行います。
  • 術前の患者さんのひざの状態によっては部分的な小さな人工関節(単顆型)を行うことが出来ます。
  平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度
人工ひざ関節置換術 39 57 42 54 52